17年ゼミ
「気候変動探偵局~生き物大移住計画を調査せよ!~」に、生き物の情報を送ってくださり、ありがとうございます。
セミについては、最近はツクツクボウシの情報が増えてきました。そろそろ夏も終わりでしょうか。
さて、今日は日本から世界に注目してみましょう。世界にはいろいろな種類のセミがいますが、北アメリカにだけ生息する「17年ゼミ」を知っていますか?
卵からかえったセミの幼虫は17年間を地中で過ごし、17年後に成虫になります。つまり、17年おきにこのセミの大量発生があるのです。
前回の大量発生は2004年でした。そしてその17年後にあたる今年も、17年ゼミが大量発生しているのです。
この17年ゼミの観察記録を、iNaturalistでも見ることができます。みなさんと同じように、スマートフォンを使って、17年ゼミの写真を撮って、位置情報と一緒にiNaturalistに投稿している人々が、海を越えた北アメリカにもいるのですね。
観察記録がのっている地図を見ると、17年ゼミの観察記録は、北アメリカにだけあることがはっきりとわかります。
【17年ゼミの観察記録の見かた】
1 17年ゼミには、次の3種がいます。アルファベットで斜めの文字で書かれているのが、17年ゼミ3種の正式名称です。それぞれのリンクをクリックすると、観察記録が見られます。
Magicicada cassinii
https://www.inaturalist.org/observations?place_id=any&subview=map&taxon_id=549305
Magicicada septendecimi
https://www.inaturalist.org/observations?place_id=any&subview=map&taxon_id=105098
Magicicada septendeculai
https://www.inaturalist.org/observations?place_id=any&subview=map&taxon_id=1248682
2 観察地図の左上にある「-」をクリックして、地図を縮小して世界地図にしてみると、北アメリカにだけ観察記録があることがわかります。
他にも、「検索」(スマートフォンの場合は、「探す」)に、見てみたい生き物や、行ってみたい場所を入力すると、世界中の観察記録がチェックできます。iNaturalist上で世界旅行をしてみてはいかがでしょうか?